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蠍座の季節の調べ
「地を這う蠍は、やがて天を舞う崇高な存在の鷲となる」 蠍座の季節になると、必ず思い出すお話です。 もとは、錬金術の方面の話であるようなのですが、 ひとつの生命が変容を遂げ昇華されいく様に、 人間の限りない可能性が秘められているようで、 美しい希望を感じます。 そして、冒頭の歌詞がまるでそのままであるからでしょう。 このお話と連なるように思い出す歌があります。 「星めぐりの歌」 紺碧の帳に、順繰り星図が浮かび上がる感じが好きで、 夜の深まり増すこの時期、気が付くと、よく口ずさんでいる歌です。 ご存じの方も多いと思いますが、今日は、この歌をご紹介させてください。 あかいめだまの さそり ひろげた鷲の つばさ あをいめだまの 小いぬ、 ひかりのへびの とぐろ。 オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。 大ぐまのあしを きたに 五つのばした ところ。 小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。 宮澤賢治 「星めぐりの歌」 Yumiko
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10月27日


乾きと潤いがめぐり合うところ
私はなぜ、いつも同じ景色にたどり着くのだろう? 花は散っては咲き、 月は欠けては満ちる。 私の前にもまた、 乾いた大地のような繰り返しが現れる。 このパターンは罠ではなく、 雨を待つ大地に注がれる光のようなものかもしれない。 いま触れようとしている渇きは、...
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8月18日


名もなき王女の見えない王国
風が 何かを知らせに来た朝 まだ名も知らぬ わたしが この世界に ひとしずく落ちた 光は覚えていたけど 言葉が ついてこなかった 「やさしい子ね」 「えらいね」 「わかってるね」 誰かの期待のなかで わたしは 誰かを演じていた 笑えば褒められ 沈めば心配される...
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8月9日
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