蠍座の季節の調べ
- 10月27日
- 読了時間: 1分

「地を這う蠍は、やがて天を舞う崇高な存在の鷲となる」
蠍座の季節になると、必ず思い出すお話です。
もとは、錬金術の方面の話であるようなのですが、
ひとつの生命が変容を遂げ昇華されいく様に、
人間の限りない可能性が秘められているようで、
美しい希望を感じます。
そして、冒頭の歌詞がまるでそのままであるからでしょう。
このお話と連なるように思い出す歌があります。
「星めぐりの歌」
紺碧の帳に、順繰り星図が浮かび上がる感じが好きで、
夜の深まり増すこの時期、気が付くと、よく口ずさんでいる歌です。
ご存じの方も多いと思いますが、今日は、この歌をご紹介させてください。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
宮澤賢治 「星めぐりの歌」



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