乾きと潤いがめぐり合うところ
- 6 日前
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私はなぜ、いつも同じ景色にたどり着くのだろう?
花は散っては咲き、
月は欠けては満ちる。
私の前にもまた、
乾いた大地のような繰り返しが現れる。
このパターンは罠ではなく、
雨を待つ大地に注がれる光のようなものかもしれない。
いま触れようとしている渇きは、
何に向かっているのだろう?
問いかけは空へ放たれ、
風に溶け、雨粒となって戻ってくる。
答えを掴もうとせず、
ただその響きに身を委ねると、
胸の奥で静かな泉がひらき、
一滴が波紋を描きはじめる。
それは、
ずっと置き去りにしてきた願いの水脈。
繰り返すものは敵ではなく、
枯れた土の奥で眠る地下水。
私はその泉とともに歩く。
乾きと潤いがめぐり合うたび、
新しい光が水面に揺れる。
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