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『感情を感じる』が苦手なあなたへ

  • 6 時間前
  • 読了時間: 2分
夕暮れ
夕暮れ



雨の日に、傘をささずに歩く人がいます。


濡れることを前提にして、そのまま感情の中に入っていく人。


喜びも悲しみも、しっかり濡れる。

服の奥まで染みて、しばらく乾かない。



一方で、少し離れた場所に立っている人もいます。


悲しい。嬉しい。怒っている。


それを、「今、こういう天気を通っている」そんなふうに眺めている感じ。


感情が薄いわけではありません。

ただ、浸からないだけです。



ちゃんと感じているのに、気づくと、もう別の場所に立っている。


その立ち位置を、冷たいと言われたことがあるかもしれません。


だから、


「もっと感じて」


「感じ切って」


「ハートを開いて」


そう言われると、どこか息苦しくなる。



あなたは、感情の中に長居するタイプではないだけ。


触れた瞬間に、形が変わってしまう。



悲しさは、「悲しい」という塊のままそこに留まらない。


意味になったり、位置が分かったり、流れとして見えてきたり。


怒りも、爆発する前に、どこから来て、どこへ向かうのかが見えてしまう。



水の中に入らず、岸から全体を見る。




その場所にいる人は、同じ温度で泣くことは少ないけれど、

出口が見えなくなることも、あまりない。


だから、誰かが感情の中で迷子になっているとき、無意識に距離を取ってしまう。


近づきすぎると、自分が立っている場所まで揺れてしまうことを、身体が知っているから。



それは冷たさではなく、役割の違い。



多くの人にとって共感は、「一緒に濡れること」。


でもあなたの共感は、

「濡れないまま、出口があると伝えること」。



海に一緒に入る人も必要だし、岸に立っている人も必要。



ただ、みんなが濡れている世界では、乾いている人は目立ちます。


岸に立っていることは、長い間、あまり褒められません。



けれど、誰かが戻ってくるとき、岸が消えていなかったことに、

あとから気づいて、ホッとされる。



あなたは、感情を感じない人ではありません。


感情の中に、住まない人。


だからこそ、説明しなくても伝わる人が、ちゃんといます。




Makiko


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