top of page

此処に在る

ぎうぎうと地面を押し返し

歩く山の道。



次第に息は上り

身体はじわり熱を帯びていく。



縦横無尽に吹き付ける

肌刺す風に

耳は痛み

頭は冴える。



誰に頼まれたわけではない

望んだのは私なのだ。



愚かである

ちっぽけである

けれども

捨てたもんでもない。



そしてなおも

まだ

人間である。



此処にあって良いのだ。


此処に在りたいのだ。



鼻を赤くし

登った頂。



天晴

今日も生きている。




コメント


bottom of page