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いのうえ君。
全くよくわからない脈絡で、突然、過去の事を思い出すことがある。 昨日は、重曹を切らして放置していたワラビのあく抜きを、ようやく済ませたタイミングだった。 いのうえ君は、中学生の同級生である。 テンションの上がりきらないところなのか、なんとなく空気感が近かった。 修学旅行や体育祭などの、熱量を要するイベントには、もちろん付いていけなくて、後からついていくと、そこには、いのうえ君もいる。 そして、何気ない会話を、ぽつぽつ交わす。そんな関係だった。 中学を卒業してからも、学校は違えど、高校・大学と、ときどき会って話をすることがあった。 今、あの頃の心の中を探っても、それは「恋」ではなく、「兄弟感覚」というのが一番近いように思う。 人柄が優しく、仲間想いで、割とみんなから人気があるにも関わらず、 人目の集まる場からは、自ら頑なに一線を引いているような印象がある人だった。 学業でもスポーツでも、どこか”負けてあげている”感じのする人だった。 不思議に思って、「なんで?」と聞いたこともあった。 「あぁいうの、駄目なんだよね」と、ぼんやりとした返答しか返ってこ

shizenbiyori
4 時間前
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