花が咲いても咲かなくても
- 3 日前
- 読了時間: 2分

こんにちは。Yumikoです。
だいぶ寒くなってきましたね。
こちらは、すっかりと紅葉も終わり、
ぐるり見渡せば、木々は落葉、
夏場には見えなかった遠くの景色が明け透けに見える状態です。
こざっぱりとした清々しさがあります。
一方で、花を育てることに興味が向くようになりました。
早くも、色味が恋しくなった模様です。
そうして、ふと思いだしたのが、ご近所さんのお庭に今春、花が咲いていたこと。
掘り返せば、かつての火山岩がごろごろと出てくるような、
豊かな植生向きとは言い難い土地に、
春の花々が和気あいあいと顔を出していたことを思い出したのです。
ある日、散歩の途中、ちょうど庭仕事をされていたので、ちょっと伺ってみました。
この辺のことは、何でも知っていると評判のご婦人です。
日当たりの良い場所を選ぶこと、
30cm程度掘り返して園芸用の土と入れ替えること、
活きのよい球根を選ぶこと、
水仙を必ず植えること(水仙の球根には毒があり、他の球根と共に植えておくと、動物たちが掘り返して食べることがないのだそう)
などを教えてくださいました。
そして最後に、
「何より、咲かせようだなんて思わないこと」
と、締めくくられました。
衝撃でした。
この辺りは、気温が低いため、どんなに土壌を整えても、
上手く発芽に至らないこともあるそうで、力んで植えてしまうと、
咲かなかったときの落胆も酷いから。
ということでしたが、
もちろん咲かせたい気持ちでいっぱいだった私は、
恥ずかしくなって、土の中に潜ってしまいたくなりました。
そんなこんなで、恥じらいとともに初めて植えてみた球根です。


花が咲いても咲かなくても、どっちでもいい。
そんな気楽さで植えてみる。
落葉の上をザクザクと歩きながら、またひとつ、
生きる上での流儀を覚えられた気持ちとなりました。



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