魂が新たな形で世界と繋がり直す〜与那国島の旅3
- 7月26日
- 読了時間: 3分
与那国島の子供達は、人懐っこくて可愛らしいです。
普段見慣れない人は、観光客だとすぐ分かるのでしょう。
向こうで遊んでいる5、6人の小学生達が、手が千切れんばかりに「バイバーイ』と手を振ってくれました。

渡海の西崎の
潮はなの清らかさ
与那国の美童の
容姿の清らかさ
日本で最後の夕陽が見れる最西端の碑に刻まれた言葉です。
まさにこの言葉通り!だと思いました。
晴れていたら、ここから台湾が見えるとのこと。
西の果て、日本の終わり、そして隣の国の始まり、の境界にある場所です。
与那国の強い風と海のエネルギーは、個の境界線をいったん溶かして再構築する作用があるように思いました。
それによってか、私の中の「人と繋がること=疲れること」という無意識の思い込みが薄れ、
「繋がる=交流できる楽しさ」へと周波数が変わったように思います。
というのも、本当に2日間よく人と喋った喋った。
普段の私なら話しかける前にあれこれ考えて、結局話しかけないことが多いのですが、なんか口からポロポロ言葉が付いて出てくるのです。
ふと子供の頃を思い出しました。
小学校4年生から5年生にかけての春休み。
それまで全く喋らなかった私が、突然話し出したのです。
自分でも、言葉が口から勝手にスルスル出てきたのでびっくりしました。
春休みに行った祖母の家で、叔父や叔母に人懐っこく話しかけたり冗談を言ったり。。。
よく、うちの子はもうO才なのにまだ喋らなくて、、、と悩んでいるお母さんを見かけますが、私なんて話し出したのが5年生ですからね。親の心配たるやいかに(笑)
何があった訳でもないのですが、突然朝起きたら別人になっていた自分に驚いた記憶があります。
別人というか、
今まで充分な量、頭に日本語をインプットしてきたので、それが溢れてきてアウトプットし始めてしまった。。。
そんな感じでした。

到着した時、レンタカー屋さんが車でお迎えに来てくれたのですが、空港から車の営業所までの送迎中、私はひとことも喋りませんでした。
何か喋った方がいいのかな、でも喋ることないしな、っていうか向こうも何も喋ってこないということはあまり喋りかけられたくないタイプなのかも。そりゃ毎日いろんな人送り迎えしてたら多分される質問もいつも同じで飽きてくるよね。
こんな、いつもの頭の中の会話をしているうちに営業所に着きました。
帰りの送迎中は別人です。
ずっと運転手さんと喋り続けていました。
あっという間の空港。
おじさんが、最後にお別れの挨拶を。
『行ってらっしゃ〜い。』
ーーーそれが、与那国島を代表して言われたようで。
うるっと涙がこぼれて来ました。
これまで守っていた自己の境界が、ふっとほどけて、
“魂が新たな形で世界と繋がり直す”きっかけとなるような。
私にとって特別な旅となりました。
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