小鳥とお地蔵さまと
- 10月9日
- 読了時間: 3分
こんにちは。Yumikoです。
私の暮らす地域の夏は短く、最近では朝には一桁の気温の日も増えはじめました。
すると、この辺りの小鳥たちの栄養補給に最適な虫の数も、ぐんと減ってきます。
そして、ここからは極寒の冬。餌はさらに減っていくことが予想されます。
野生生活へ人間が介入することとなるので、あまり大声で言える話でもないのですが、
そんな事情の為、この辺りには、初秋~冬限定の給仕者が出没します。
そして、私もその一人。
少しばかり…のお手伝いのつもりではあるのですが、
本格的な寒さを前にした動物たちの食欲は、旺盛そのもの。
とっかえひっかえ様々な種の小鳥たちが来ては、可憐についばむ、ついばむ。
餌台のひまわりの種は、1時間足らずで空っぽになります。

最初は、小袋サイズのひまわりの種を購入していたのですが、
すぐに空となるので、今では3kgくらいのお徳用サイズでの購入となっています。
そんなわけで、だいぶ鳥と過ごす時間が増えている今日この頃。
すると、自然、気になってくるのがその鳴き声。
我が家には、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラあたりがよく現れます。

なんとなく、鳴き声を聞いていると、
「警戒されている気がする」
「餌がないと騒いでいる気がする」
と、感覚的に思っていたのですが、
先日、ピンポイントな本があることを知り、思わずポチッ。
「僕には鳥の言葉がわかる」という本です。

鳥好きが高じて、シジュウカラの研究を重ね、多くの賞も受賞されたのち、
「動物言語学」という分野を創設したという方の本です。
科学的な内容でありながら、誰にもわかりやすい言葉で書いていてくださっていて、
とても読みやすかったです。
そして、挙げられていた肝心の小鳥の鳴き声(シジュウカラ)が、
感覚的に感じていたものと一致していたことがわかり、
感覚と科学の融合みたいな気がして、嬉しい気持ちになりました。
そして、何より私が一番驚いたのは、
”人間には、もともと自分に容姿が似ている対象に親近感を覚える性質がある”
”研究者の容姿が研究対象に似る”
というような話が書かれてあったことです。
これらが書かれている章を読んだとき、
私の頭に浮かんだ言葉は「地蔵」という言葉でした。
なぜか、親近感を覚えるのです。
研究こそしていませんが、昔から、お地蔵さん的なものがあると
必ず側に寄って「こんにちは」と手を合わせてご挨拶。
なんとなく、する~っと近寄ってしまう対象。
どう切り取っても和風の容姿に仲間意識。
そして、なんと以前にMakikoさんより「Yumikoさん、お地蔵さんに似ているわぁ」
というお言葉さえ頂戴したこともあるのです(笑)
あれ?
科学的にもMakikoさんにも後押しを得ている…?
これはもしかして、いよいよ…
ほのかに笑顔で、穏やかな感じで、坊主頭で、
最終的には微動だにしない感じがいいかな…
など、お地蔵さまに寄せようとするあらぬ方向の読後感を残しながら、
本日も給仕に勤しんでおります。




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